メルマガの専用サーバと共有サーバ、どちらが到達率が良いか仕組みを解説します

こんにちは。シノブです。

今回はメルマガ配信者の悩みの1つである配信用の専用サーバと共有サーバのことを解説していきます。どこのサーバ(ASP)を使えば良いかの参考になれば幸いです。

結論だけ先に伝えると、専用でも共有でも、どっちが良いとかは実は無いんですよね。共有サーバのメリットっていうのも実は存在するんです。それも詳しく解説していきますね。

ではまずはメルマガの届きやすさに関する仕組みを理解していくことから始めていきましょう。

サーバによるメルマガの届きやすさは専用も共有も一緒

専用サーバと共有サーバで、どっちがメルマガが届きやすいかというと、専用でも共有でも届きやすさに違いは無いんです。

専用サーバの方が届きやすいと思っている方も多いと思うのですが、メルマガの到達率に影響があるのは専用サーバか共有サーバかの違いではなく「IPレピュテーション」という指標です。

このIPレピュテーションは、専用も共有もすべてのサーバに適用される仕組みです。

メルマガ到達率の指標「レピュテーション」とは

IPレピュテーションというのは、メルマガを配信しているサーバのIPアドレスの健全性をチェック・評価する仕組みのことです。

このIPレピュテーションが低いとメルマガが迷惑メールに入ってしまったり、最悪の場合は受信すらされなくなる可能性があります。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。

https://mail-marketing-works.com/?p=1060

では次には専用配信サーバと共有配信サーバの特徴や違いについて解説していきます。

専用サーバの特徴・メリット・デメリット

専用配信サーバの特徴といえば、自分専用のサーバ(IPアドレス)を持つことが出来ることですが、実はそれにはメリットとデメリットがあるのです。

他の人の影響を受けず、IPレピュテーションをコントロールしやすい

自分専用のIPアドレスを割り振られるので、そのIPアドレスからメルマガを配信できるのは自分だけです。メルマガ読者にとって有意義な情報を配信し続けることで、その分IPレピュテーションの評価高くすることが出来ます。

他のメルマガ配信者の影響をうけてしまう共有サーバでの配信には無い大きなメリットです。

配信頻度や発行部数によっては到達率が下がる可能性あり

メルマガのIPレピュテーションは、構築されるまでに時間がかかります。どれくらいの時間でIPレピュテーションが構築されるかはISPによって違うのですが、1年で10万通以上配信しないとそもそも評価に必要な情報量が収集されず、評価の対象にならないと言われています。

そうなると到達率は高くなることはありません。

せっかく専用配信サーバを準備したとしても、配信頻度や配信部数が多くならないと、結局専用サーバを使っているメリットはあまり大きくないということですね。

共有サーバの特徴・メリット・デメリット

一方共有サーバの場合、1つのサーバ(IPアドレス)から複数のメルマガが配信されることになります。あまり良いイメージを持たれない共有サーバですが、こちらにもそれぞれメリットやデメリットがあります。

レピュテーションが高評価のサーバが使える可能性がある

個人向けメルマガ配信のASPであるエキスパやオレンジメールでは、共有サーバでの配信のメリットを説いてます。これって共有サーバを売りたいポジショントークというわけではないと個人的に思ってます。(むしろ専用サーバを煽るとこの方がポジショントークな気がしてます。)

前述の通り、専用サーバでのメルマガ配信でレピュテーションで高評価を得るためにはかなり時間がかかります。個人のメルマガ配信者で高い評価を得るのはおそらく結構難しい。

となった時に、既に 質の高いメルマガ配信を行っている人達が使っている共有サーバを自分も使えるようになることで、自分もその高評価を引き継いでメルマガ配信が出来るのです。

エキスパやオレンジメールでは、配信者ひとりひとりの配信実績を見て、良いスコアを出している配信者はより届きやすい共有サーバに割り振っているそうです。

新規で利用を始めた専用サーバよりもずっとメルマガが届く可能性があるということです。

他の人に足を引っ張られて到達率が下がる可能性がある

自分の割り振られた配信サーバで、評価が低くなるようなメルマガ配信を行っている人がいると、その影響を自分も受けてしまうのが共有サーバです。

誰がどのサーバに割り振られるかは、ASPに委ねるしかありません。しかしASPとしても、優良なメルマガ発行者から「メルマガ届かないな・・・」と思われては売上に影響が出る可能性が高いので、質の高いメルマガ配信が出来ている人には、それ相応の評価の高いサーバを割り振り、そうでないメルマガ配信者はそれなりのサーバを割り振るはずです。

メルマガ始めてすぐの頃は共有サーバで配信し、数が増えたら専用に移行する

専用サーバも共有サーバも、それぞれにメリットがあります。その上で、それぞれを上手に使って高い到達率のメルマガを実現していく方法としては「最初は共有サーバを使って正しいメルマガ配信の作法を学んで、ちゃんと運用できるようになったら専用サーバを借りて運用する」です。

共有サーバを使っていて、IPレピュテーションのスコアが下がるような配信をしていると、ASP側から警告が入ります(・∀・)

その時に改善点などを教えてくれるので、それに従ってメルマガを正しく運用する知識を身に着けていきましょう。

それが出来てきて、自分だけでもちゃんとメルマガの運用が出来るようになったら、専用のサーバを借りて配信していくのが良いと思います。

2 COMMENTS

メルマガの情報収集はQiitaがおすすめ。純粋な到達率の仕組みを勉強しよう。 | Mail Marketing Works へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です