メルマガとLINE公式アカウントをマーケティングの7つの観点で比較します

こんにちは。シノブです。

リストマーケティングに使えるツールは年々増えています。そんな中でもよく議論に上がるのは「メールマガジンとLINE公式アカウント(LINE@)どちらがマーケティングツールとして優れているか」ですね。

昨年にはLINE@とLINE公式アカウントの統合が発表されましたので、今後もこの話題は出てくると思います。今回はそのメルマガ vs LINE公式アカウント論に僕なりの答えを書いていきたいと思います。

それぞれの優劣を理解して「どちらもやる」が正解

結論としては「どちらもやる」ですね。それぞれツールとして優劣はあると思いますが、それぞれを理解してその強みを活かすような運用を行っていくのが1番良いです。どちらか一方を選ばなければいけないようなものではないですし、どちらの方が一方的に優れているということもありません。

まずはそれぞれのメリットやデメリットをリストマーケティングの観点から考えていきましょう。今回比較する7つの観点での比較はまとめると以下のようになりました。

メルマガLINE
到達率
開封率
費用
コンテンツの情報量
コンテンツのリッチさ
分析
リストの資産化

このようにそれぞれに一長一短がある、という感じです。

では各項目に関して詳しく解説していきます。

到達率は圧倒的にLINE公式アカウントが優れている

リストマーケティングをする上で非常に大切な要素である「到達率」はLINE公式アカウントの圧勝です。LINE公式アカウントの場合は送った内容が届かないということは基本的にあり得ません。

メールマガジンの場合はISPによって迷惑メール判定を受けると受信BOXに届かずに迷惑メールフォルダに入ったり、そもそも受信すらしない可能性もあります。その点ではLINE公式アカウントは基本的に受信BOXは1つですし、ブロックされない限りはしっかりと相手へと届くツールです。

開封率もプッシュ通知によりLINE公式アカウントが圧倒的に優れている

到達率に続き開封率も圧倒的にLINE公式アカウントの方が優れています。率の話になると母数のコントロールや運用の仕方によって自由自在にできてしまうので、数字の話ではなく機能的な面からLINE公式アカウントの開封率の高さをお伝えしていきます。

LINE公式アカウントの開封率が高い理由は「プッシュ通知」にあります。LINEってメッセージが届くとスマホの画面に表示が出ますよね。あれがプッシュ通知です。あの通知があることで開封率が劇的にあがります。これはLINE公式アカウントに限ったことではなく、パソコンなどの媒体でも同様です。

逆にメルマガは、スマホの場合はメールアプリを開いて、受信BOXを開いてみないとメルマガの存在を認識できませんよね。読者自らがメルマガが届いているか確認しに行かないと認識されません。その間には数十秒、数タップの壁を超えていかないと行けないのです。

それに対してプッシュ通知の場合は読者が能動的にメールを見ようと思っていなくても、メッセージが届き次第画面上に勝手に表示されるので、認識される可能性が格段に向上します。

費用はメルマガの方が優れている

冒頭でもお伝えした通り、2019年春頃には現在の「LINE公式アカウント」と「LINE@」が「LINE公式アカウント」に統合されます。そのタイミングで新たな費用プランに全て移行するので、それを見越して比較していきたいと思います。

LINE公式アカウントの費用に関してはLINE公式から発表が既に出ています。以下がその画像です。(引用:LINE@公式ブログ

LINE公式アカウントは通数課金を採用していくので、配信数が多くなればなるほど費用が大きくなります。LINE公式から出されている利用イメージは以下です。

メールマガジンも通数課金を採用している配信サーバはありますが、定額制を採用しているサーバもあり、費用面を考えたらメルマガに軍配があがります。

伝えることの出来る情報量はメルマガが優れている

LINE公式アカウントの場合、1通のメッセージで送ることが出来る文字数が500文字までと決まっています。文字数自体は少ないわけではないのですが、ユーザーのほとんどはスマホでメッセージを見ることになるので、そもそも長文を伝えることにはLINEは向いていません。

一方でメルマガは1回の送信で文字数の制限は基本的にはありません。掲載する画像の数やサイズも自由にできます。その点では読者に1回で伝えることの出来る情報量という点ではメルマガが優れています。

コンテンツのリッチさではほぼ差はない

コンテンツのリッチ差はメルマガもLINEにもそれぞれ機能が備わっています。

LINE公式アカウントには現在もリッチメッセージという機能があります。これはいはばHTMLメールのように画像を入れたり文章を装飾したり、クリックできるリンクを挿入することが出来ます。

またLINE公式アカウントではリッチビデオメッセージという機能もあります。(プロプランのみ利用可能)リッチビデオメッセージを使えば画面遷移することなくLINEの画面内で動画を再生させることが可能です。容量には制限がありますが、画面遷移なしで動画を見せることが出来るというのは大きなメリットです。

一方でメルマガはHTMLで画像を入れたり文字を装飾したりすることが出来ます。LINE公式アカウントのように画面遷移させることなくその場で動画を再生させるということは出来ませんが、コンテンツの自由度はLINE公式アカウントに勝ります。

分析はどちらも十分可能だがメルマガが優れている

メルマガはHTMLで作成すれば開封率・クリック率などを計測することが可能です。また記載するURLにパラメータを付与すれば性別や年齢などの属性毎にどんな行動をしているか確認することが出来ます。また配信サーバによってはヒートマップの機能を備えているものもあります。

LINE公式アカウントにも統計情報をまとめる機能があり、友だちの日次の増減やクリック数やエンゲージメント数を把握することは可能です。

メルマガとLINEでは備わっている機能が違うので一概には言えませんが、それぞれが出来ることに対して、それを分析する機能は一通り揃っています。

ですが、分析面で出来ることの多さという点ではメルマガの方が優れていると言えます。

リストの資産化という点ではメルマガが圧勝

リストマーケティングをする上で、見込み客のリストを自分の資産として保有でいるというのは重要です。リストマーケティングが出来る媒体はSNS等も含めて多数ありますが、見込み客のリストを完全に保有出来るのはメールマガジンだけです。

LINE公式アカウントをはじめ、FacebookやInstagram、Twitterでもリストマーケティングは可能ですが、そのリストは運営元の会社のリストを借りているだけです。運営会社の事業転換や倒産によってそのリストが使えなくなるリスクは常にあります。それ以外にも利用規約に抵触してアカウントが凍結されてしまうリスクもあります。

その点メルマガはメールアドレスを保持していれば、配信ツールが変わってもお客さんに接触することは可能です。

メルマガの利点は以下でも説明しておりますので、ぜひご覧ください。

メルマガ×LINE@のクロスメディアを心がけよう

このように、メルマガとLINE公式アカウントにはそれぞれのメリットとデメリットがあります。どちらが一方的に優れているということはないのです。

だからこそ、どちらも使って見込み客にリーチできる可能性を高めていきましょう。メルマガではLINEのアカウントを紹介して友だち登録を促し、LINEではメルマガの登録を促し、双方でリストを確保しましょう。ユーザーによって、情報を受け取る媒体の好みもあります。好きな方を読者に選択して頂いても良いと思います。

ぜひ双方を有効につかって成果を高めていきましょう!

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メルマガはオワコン?稼げないのはメルマガのせいではありません | Mail Marketing Works へ返信する コメントをキャンセル

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