情報発信における1次情報の大切さと2次情報の有効な使い方を解説します。

こんにちは。初対面の人に自己紹介すると、いきなり「上の名前」を名乗る不躾な輩だと思われます。シノブ ダイスケでございます。上がシノブなんです。

サイトアフィリエイトをしたり、ブログで集客をする上で「1次情報が大事だよ」っていう話は結構耳にすることが多いと思うんですが、その1次情報に関してネットで調べてみても、解説はされているものの、ちょっと違和感があったり言葉足らずな部分もあるように感じてまして。

メールマーケティングワークスはメルマガに関する1次情報をメインに扱うメディアなので、改めて戒めの意味も込めて「1次情報とは」を解説していきたいと思います。そして、1次情報熱に煽られて、逆説的にディスられることの多い2次情報の価値に関しても解説していきたいと思います。情報を発信する人の参考になれば幸いです。

個人的な解釈もモロ込みで、よく考えたらロジックがガバガバな部分もあるかもだけども、堪忍して。シノブだけに。

1次情報とは3つの要素を満たす情報のこと

結論としては1次情報って以下の3点を満たしている情報のことかなと思っています。

以下の3つを満たす情報が1次情報

①実際の経験・体験・実験から得た情報。
②情報を生んだ人と、発信する人が同一の情報
③発信者が内容に責任を持てる情報

ネットで情報を発信していく上で「これからは1次情報が大事なんだな!」と思われている方も多いと思いますが、1次情報っていうのは情報の中身や集められ方に対して定義があるだけではなく、それを発信する人の責任という側面も備えているべき言葉かなと思うので、以下にそれぞれを詳しく解説していきたいと思います。

実際の経験・体験・実験から得た情報

1次情報というのは実際の経験・体験・実験から得られた情報のことを指します。旅行に行って実際に食べたもの、訪れて見た景色、そこで取った写真、出会った人、その人とした会話など。生の五感を通して実際に得たものが1次情報の条件です。

「1次情報」ってネットで調べると、上記に関しての解説がほとんどかなと思います。あとはマーケティングや統計の視点で語られる「1次データ」「2次データ」と似た文脈で語られていることも多いですね。1次データというのは「特定の目的のために新たに収集されるデータ」であり、2次データというのは「既に別の目的のために収集されているデータ」のことを指していて、1次情報とも似ている部分はあるのですが、やはりちょっと言葉足らずだなと。

「本やテレビで得た情報だって、自分が見聞きして体験して得てるんだから1次情報と言えるんじゃないの!!どうなのよ!変な名字!」と思われる方もいると思うのですが、1次情報であるためには、この次に書いてある要素も必要になります。

情報を生んだ人と発信する人が同一の情報

本に書いてあることって、筆者にとっては1次情報なんですよ。筆者が経験・体験した情報で書かれている本であればね。でも本に書いてあることを吸収してそのまま誰かに伝えると、その時点で2次情報になっちゃうんですよね。

その情報を生んだ人とそれを発信する人が同じ人なら、その情報は1次情報なんですが、体験した事実が伴ってなくて、元の情報を再編集して発信されている場合は2次情報になります。なのでテレビや本、ネットで得た情報というのは2次情報になっちゃうんですよね。同じ内容の情報でもそれを発信する人によって1次情報にも2次情報にもなっちゃう。

じゃあ実際に自分が体験したことを自分が発信すればそれで1次情報と言えるのかというと、もう1つ大切な要素があります。それが「発信内容に責任を持てる情報である」ということです。

根拠が明確で、発信者が内容に責任を持てる情報

これは定義というよりも「べき論」な気もしますが、実際に自分が体験して、自分が発信する場合でも、内容に責任が持てないものは1次情報としては言えないかなと。例えばしっかりと裏付けや検証がされているかとか、情報の根拠が明確であるかとか、自分の責任で発信できるもののみが1次情報であるべきだと思うんですよね。なぜならそこに責任を持てない時点で、他の情報源から集めて再編集された2次情報と価値としては同じだからです。

例えばダイエット器具の商品のレビューを見ていても、「この商品を購入して使いましたが、正直あまり効果が無かったのですぐに使用をやめてしまいました」っていう情報と「この商品を○ヶ月間、1日×回、1回▲分使いましたが、その結果はウエストはマイナス●●センチでした。写真がコレです。ちなみに食事はこれこれこうでこうで~~~」と詳細に結果と根拠まで書かれた情報では、全然印象が違いますし、読み手の信用は断然後者の方が高いはずです。

なぜ1次情報が重要なのか

ここまでご覧頂いた中で、なんで1次情報が重要なのかは大体察して頂けたとも思うんですが、なぜ1次情報を発信することが重要なのかを改めて解説していきたいと思います。

消費される情報よりも発信される情報が圧倒的に多い社会

総務省に「情報通信政策研究所」という機関があるんです。過去40年近く、日本国内で流通している情報について、ビット単位で計測しているっていうビックリ機関が。ちょっと古いんですけど、その研究所が平成21年度までのデータを分析して出した調査結果っていうのが面白くて、1日あたりの流通情報量(=新たに発信される情報量)はDVD約2.9億枚分(!!??!?)の情報で、一方で1日あたりの消費情報量(=内容をしっかりと認識される情報量)はDVD約1.1万枚分(!?)とのことでした(・∀・)

つまり生み出されるほとんどの情報が、誰にも受け取られてないっていうことなんですよね。時間って有限でみんな同じ分しか無いし、触れられる情報量には限界があります。その中で正しい情報を得ようと思ったら、やはり質の良い情報を集めたいと思いますよね。

例えば副業の情報を探そうかなと思ったら、ネットに書いてあることを集めて再編集してそれらしく書いてあるサイトよりも、実際に副業を実践している人の状況や結果、それまでのストーリーが事細かにちゃんと書いてあるサイトの方が、信用できるし読みたいと感じると思うんです。

2次情報以下は入手も簡単で加工も簡単=価値が低くなることが多い。

1次情報っていうのは前述した3つの要素を満たす必要があるので、集めるのもまとめるのも大変です。一方で2次情報って検索するといっぱい出てきますよね。今ではまとめサイトやキュレーションサイトもかなりの数があるので、情報を集めるのに時間はかかりません。

スマホでシュシュシュっと調べたら大体の情報が集められますよね。誰でも簡単にアクセスして集めることができるけど、情報に体験した事実が伴っておらず、責任も持たず、読者から求められてない情報は、やはり価値が低くなります。

「1次情報があれば、2次情報はいらない」っていう方もいるんですが、そんな2次情報にも価値が全く無いわけではないんですよね。2次情報だったとしても、その使い方によっては重要なコンテンツになるとも思ってます。

比較・検討をする時には2次情報が便利なことが多い。

2次情報にも実はメリットがあって、再編集されているだけに見やすさとか、表現の仕方がわかりやすくなっている可能性はあります。1次情報って確かにユニークで貴重な情報なんですが、他のいくつかの情報と併せ見たり比較しようとした時って、独自性が仇になって見にくかったりするんですよね。

例えばスマホプランの比較サイトとかですよね。月額料金とか、無料通話分とか、何Gまで速度低下せずにネットが使えるかとかは、通信会社のホームページなどの1次情報をひとつひとつ見比べるよりも、各社の情報をまとめて比較できるページの方が見やすかったりしますよね。

スマホのプランに限らず、何かを比較検討する時って、同じフォーマットの上に情報を整理して載っけられている方が、ユーザーからしてみたらありがたいと思います。

あとは細かくターゲットを決めて、限られた読み手にピンポイントで刺さるような編集をされた2次情報も価値があります。例えばですよ、「どうしても猫が飼いたいんだけど、わたし猫アレルギーで・・・。でもどうしても飼いたい!!」っていう方は「猫アレルギー 猫 飼いたい」って調べてみて下さい。なんとアレルギー反応の出にくい猫っていうのが実在して、それがまとめられているサイトがありますよ(・∀・)

このように2次情報だったとしても、ターゲットを細かく設定して、そのターゲットの悩みや思いに先回りして、読み手が求めている情報をうまくまとめてあげることで、2次情報にしか出せない価値もまだまだあると思っています。

1次情報も2次情報も、読者の目線で価値あるものを

このように、1次情報と2次情報には違いがあって、その使い方次第ではどちらにも価値が生まれます。1つのことに対して深く知っていくには1次情報が大事ですし、様々なことを比較・検討する時には2次情報の方が便利だったりします。自分がどんな人に情報を発信したいのかによって、1次情報を集めていくか2次情報を集めていくかを考えてみてください!