こんにちは。シノブです。
今回はメルマガの到達率に大きな影響をおよぼす指標である「IPレピュテーション」に関して解説していきます~。
IPレピュテーションというのは、メールを配信しているサーバのIPアドレスが健全かどうかを判断して、それに応じてメールがが届きにくくなったり、完全に届かなくなったりする仕組みのことです。
その仕組みによってIPアドレスの健全性がスコア(具体的な数字)になって表され、それがメルマガの到達率にも影響してくるのです。
このIPレピュテーションというのはあくまでも「仕組み」のことを指しています。全世界で共通するたった1つの評価指標があるわけではありません。実際に評価の仕組みを作っているのはそれぞれのインターネット回線の提供業者です。ですので評価の付け方も一定では無いんですよね。
例えばGoogleやYahooも独自のIPレピュテーションの仕組みを持っています。だからこそ、Gメールには普通に受信BOXに届くけど、Yahooメールでは迷惑メールに入ってしまう、ということが起こります。
また独自のIPレピュテーションの指標を公開して、ユーザーが自分のIPレピュテーションを確認するためのサービスやツールも存在しています。
実はこのIPレピュテーションは、すべてのIPアドレスに対して構築されるわけではないのです。運用実績の少ないサーバなどはIPレピュテーションが構築されないケースがあります。
そうなると評価自体が存在しないことになります。これってスコアとしてはゼロなので、届きやすい状態ではないのです。
これは共有サーバでメルマガを配信するメリットであると言えます。既にIPレピュテーションが構築されていて、スコアの高いIPを使わせてもらえるのであれば、それだけ到達率を高くすることが出来ます。
最後に自分の使っているメルマガ配信サーバのIPレピュテーションをチェックするための方法やツールをご紹介していきます。
・海外メール関連サービス大手① Return Path社
senderscore
・海外メール関連サービス大手② Cisco社
Senderbase
・国内のIPレピュテーション確認ツール
「アイマトリックス」
IPレピュテーションで良い評価を得るためには4つのポイントがあります。それぞれ自分のメルマガで対策が出来ているかを確認していきましょう。
メルマガ配信サーバでは、それぞれSPFレコードやDKIMの設定が可能です。各ASPに連絡して設定を行いましょう。
メルマガの読者から「迷惑メールボタン」を押されたり、メルマガを配信しているASPに対して苦情や通報が入ると、それだけIPレピュテーションは下がります。
そうならないための対策を以下の記事でまとめていますのでご確認ください。
IPレピュテーションの評価対象には、読者のエンゲージメントも含まれます。
メルマガ配信者と読者との関係性を開封率やクリック率、ゴミ箱にいれる率などがGメールやYahooメールにはフィードバックされ、その累積で突然メルマガが迷惑メールBOXに入ってしまったり、逆に受信BOXに届くというケースもあります。
メルマガの読者から迷惑メールボタンを押されないようにするためには、そもそも読者を適切にスクリーニングする必要があります。
スクリーニングに関してはこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
メルマガで扱うジャンルや文章の中に含まれるキーワードによっては、そもそも悪い評価を受ける可能性のあるものもあります。
そういったジャンルやキーワードは扱わないようにしましょう。以下の記事でそれをまとめています。