「メルマガは専用サーバの方が届く」はポジショントークかもしれません

こんにちは。シノブです。

メルマガ配信に関して「メルマガ配信サーバはやはり専用サーバの方がいいでしょうか」という質問をよく頂くのですが、個人的には専用サーバじゃなくてもいいかなと思っていまして、それに関して書いていきたいと思います。

専用サーバで配信しても結局IPは汚れる=届きにくくなる

専用サーバの方が届くというロジックは「共有サーバは不特定多数の人と1つのサーバを共有するから、他の人のメルマガのコンプレイン(迷惑メールボタンを押されること)の影響を受ける。だから専用サーバの方がサーバが汚れにくく、メルマガが届きやすい」っていうものです。

ですが長年同じサーバでメルマガを配信していると、どうしたってサーバは汚れていくはずです。新たなメルマガ読者が増えれば、その分ミスマッチも少なからず起こるわけで、その時に配信解除ではなく迷惑メールの通報ボタンを押す人だって必ずいると思うんですよね。そうなるともうサーバの汚れる時間の問題なわけですよね。

そうなると、専用サーバだからといってメルマガが届きやすいとは言い切れないんじゃないかなって思うんです。

数年前にエキスパートメールを運用している七星明さんのブログでも同じようなことが言われてました。その記事の中では共有サーバの方が届くとまで言われていました。

オレンジメールのLPなんか見ていても、共有サーバの方がトータルのコストと到達率のバランスが良いっていうことが言及されてます。

相手にとって必要なメルマガなら、ちゃんと届く

「専用と共有サーバのどちらがよりメルマガが届くか」という論点からはちょっとずれるのですが、例えば片思いの相手のLINEって、めっちゃ気になりますよね?

自分の送ったLINEに既読がついているかが気になるし、その返事がなかなか返ってこないと気になりますよね。まだ返事来ていないのに、なんどもLINEの画面を見ちゃったりして。

これがメールでも同じだと思うんですよね。好きな相手からメールが届いてるかもしれないけど、受信BOXに見当たらないとなったら、迷惑メールフォルダとか、全てのフォルダを確認すると思うんですよ。少なくとも僕だったらそうします。

メルマガの本質もまさにこれで、相手にとって必要なメルマガであれば、ちゃんと相手に届くと思うんですよ。共有か専用か、届きやすいかどうかではなく「相手が求めているかどうか」が本質なんですよね。求められていたとしたら、受信BOXに届きやすいとか届きにくいとかは超えられると思うんです。

「専用サーバだから届く」は会社とアフィリエイターのポジショントークかも

上記のような実態や本質があるのですが、未だに「専用サーバだから到達率が良い!」っていうセールスが行われているのは、配信サーバを運用する会社や、それをアフィリエイトしたいアフィリエイターのポジショントークかなって思います。

メルマガのシステム面に関することって、発信している起業とかはちゃんとあるんですが、それを使う側の認識が多分追いついていないんですよね。それがアップデートされないので、未だに専用サーバ=メルマガが届きやすいっていうイメージのままなんだと思います。

逆にこういったポジショントークの無い配信システムの会社の方が、個人的には信用出来るかなーって思います。前述のエキスパートメールやオレンジメールですかね。どっちもアフィリエイトもしているので、それを紹介している人には「とっぽい」人もいるんですけど、システム面のポジショントークが少ないという点では、個人的には信頼できると思っています。(総合的な機能の良し悪しはまた別の話しですが・・・)

ちなみに、共有サーバでも売上は上がります。

僕が165万/月の売上を上げたのは共有サーバでした

僕がメルマガを始めたのは2015年1月1日で、2015年12月には165万円の売上をメルマガで上げたんですが、その時に使っていたのはオレンジメールで、共有サーバでした。

メルマガを運用していると到達率ってかなり気になると思うんですけど、実は大事なのは「メルマガの到達率を上げること」じゃなくて、「自分のメルマガの価値を上げて、自分のメルマガを求める人を増やすこと」なんですよね。

届いたところで求めていないメルマガはただの「チラシ」でしかありません。メルマガは手紙として届かなければ意味がありません。